マックナゲットから異物がみつかったマクドナルドで、福島・郡山でもサンデーチョコレートからプラスチック片が出ていたことが明らかになった。マクドナルドの混入トラブルは原因や様態がみな異なっており、とくに店員が適切に対応していないのが大いに気になるところだ。
ソフトクリーム製造機のかけら
3日(2015年1月)に青森・三沢でナゲットからプラスチック片が見つかり、このニュースが流れたことで、昨年の大晦日に東京・東陽町駅前店でやはりナゲットに異物が混入していたことが明らかになった。ここでは店員が異物を紛失したうえ、店長にも知らせていなかった。青森の混入をニュースで知った客が本部に知らせるというお粗末で、店舗で混入した可能性が高い。
さらに、郡山安積店で先月19日(2014年12月)、親子で訪れた子どもがサンデーチョコレート食べたところ、3センチほどのプラスチック片が出てきた。父親が郡山保健所に連絡し、保健所が調べたところ、異物はソフトクリームを作る機械の破片とわかった。サンデーチョコレートはソフトクリームにチョコレートソースをかけたものだが、ソフトクリームを作る機械の部品に欠けがあり、断面が一致した。
他にも、新聞報道では、昨年8月に大阪・河内長野市でフライドポテトから異物が見つかり、人の歯とわかった。製造工程や店舗での混入の可能性は低いものの、混入経路はわからないという。
東陽町店で被害にあった女性客は「ナゲットが好きで、中国からタイに移って、これで少しはよくなるんだと応援するつもりで食べていたのに」という。街の声も「食品だからしょうがない面もあるけど、食べるのはこっちですからね」「度重なるとイメージ的にもね。些細なことでも全部問題になってしまう」と手厳しいが、一方で同情の響きもないではない。
危機意識薄い日本マクドナルド
タイ・サラブリー県の工場では、ゼネラルマネージャーが「映像を見て異物に似ているものの割り出しを進めています。日本へも行く」と話していた。青いものでは手袋やポリ袋などがあった。
経営コンサルタントの坂口孝則「どんなにしても事故をゼロにはできないのですが、問題は起きたあとにいかにバックアップするかです。サンデーは2週間前に認識していたはずで、なぜそのとき対応できなかったのかが問題です。今の危機的な状況を全社員が共有していないと思わざるをえない」
日本マクドナルドはきょう7日、会見して状況を明らかにする。
司会の加藤浩次「また異物ですね」
坂口「様態が違うというのは、危機管理の甘さと思わざるを得ないですね。消費者の立場からは事件が起こったらすぐ対応してもらいたい」
キャスターのテリー伊藤「会見で事情は明らかになると思うが、きょうの昼でも、客がためらいながら買わなくちゃいけないというのがね」
坂口「(他店でも)類似のことは毎月10件くらい起っています。いまマックに注目が集まっているから、ここは力の見せ所でもあります」