新潟県の北陸自動車道上り車線で5日(2015年1月)、普通乗用車が約10キロも逆走して対向車と正面衝突する事故があった。8台の車が巻き込まれて3人がケガを負った。高速道路の逆走は多発している。ここ3年で500件の事故があった。逆走はなぜ起こるのか。
運転手「普通に走っているつもりだった」
北陸自動車道の逆走車を運転していたのは20代の男性だった。飲酒やドラッグを服用した形跡はなく、警察の調べに「普通に走っているつもりだった」と話している。警察は「側壁に衝突するなど自損事故を起こした車が反対方向に向き、そのまま逆走した可能性がある」とみている。
お互いの速度が加わり回避する余裕がないため、逆走事故は大きくなる。司会の羽鳥慎一は「お互いに80キロで走っていれば160キロですからね」。報告がない逆走車を含めると全国で年間1000件は超えていると見られている。
向こうから車が!回避できるか...
万が一、逆走車が迫ってきたらどうするか。日本自動車連盟の機関誌JAFMATEの鳥塚俊洋編集長はクラクションとライトで合図というが、そんな余裕があるかどうか。ただ、逆走車は走行車線を走っているつもりなので、対向車から見ると追い越し車線を走ってくるケースが多い。追い越し車線を走っている場合は走行車線に変更し回避する手はあるという。
舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)から「これほど多いなら、カーナビとかでセンサーを作動させ警告するなど考えたほうがいい」という案が出た。
文
モンブラン