青森と東京の日本マクドナルドの店舗で、人気商品のチキンナゲットに異物の混入があった。マクドナルドのチキンナゲットは、昨年7月(2014年)に中国・上海の工場で使用期限の過ぎた食材が使われていたことが問題になり、タイに製造を移していた。混入はいずれもタイの工場で作られたのものだった。
スタッフは上司に報告せず廃棄
青森県三沢市の店舗で3日(2015年)にドライブスルーで15個入りのナゲットを3セット購入した男性客が、1時間後に戻ってきて「異物のようなものがある」と伝えた。店のスタッフが確認したところ、青色のビニールのようなものが入っていた。
東京・江東区東陽町の店舗では昨年大みそかに来店した女性客が店内でナゲットを食べたところ異物があった。「口の中に異物を感じてペッと出したら、1センチほどの四角い半透明のビニールのようなかけらでした」と話す。
異物はどこで混入したのか。マクドナルドの説明によると、製造工程で使用するビニールは目立つようにすべて着色してあり、青森の店舗で見つかった青色は製造工程で混入した可能性がある。一方、東京の店舗の半透明の異物は国内の店舗で揚げる際などに混入したのではないかとみている。
東京の店舗の異物の混入は、女性客がその場でスタッフに異物を提出するとともに混入を知らせたが、スタッフは上司の店長に報告せず、異物も紛失してしまっていた。マクドナルドが混入を知ったのは、女性客からの直接の連絡があってからだった。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト