英国のアンドルー王子(54)にセックス・スキャンダルが持ち上がり、王室が揺れている。アメリカ人の女性が17歳当時に王子と3回性交渉を持ったと明らかにしたためで、新聞は連日「性の奴隷」「少女は選ばれた」とどぎつい報道を繰り広げている。
アメリカ人富豪の貢物
発端は昨年(2014年)末の29日に米フロリダ地裁に出された訴状だ。訴えた女性が未成年だった1999~2002年に、アメリカ人富豪ジェフリー・エプスタイン氏に複数の男性との性交渉を強要されたという内容だが、男性のなかにアンドルー王子の名前があったのだ。
エプスタインは90年代に株で巨額の富を得た投資家で、世界中のセレブと交流があり、アンドルー王子とも友人関係にある。08年に少女を買春したとして実刑判決を受けたたが、量刑は1年6か月の禁固と軽く、司法取引でセレブの名前を出したのではないかといわれた。ただ、今回の訴えとは別だ。
アンドルー王子はエリザベス女王の次男でチャールズ皇太子の弟。ウイリアム、ヘンリー王子の叔父にあたり、王位継承権は5位だ。ハンサムで若いころから浮き名も流した。86年に結婚し2人の娘がいるが、96年に離婚している。
英紙のインタビューによると、女性が最初に関係を持ったのは2001年の17歳の時で、エプスタインらとロンドンに行ったときに王子に会った。女性は帰国後、「私は王子へのギフトだったと悟った」という。エプスタインからは1万5000ドル(約180万円)を受け取った。2度目は同じ年にマンハッタンのエプスタインの豪邸、3度目はカリブ海の島だったという。
これが本当なら、アメリカでは17歳との性交渉は犯罪になる。イギリスでは16歳以下だが、セックスを強要していれば話は別だ。英王室は「王子がこの女性と性的関係を持ったことはない」と声明を出した。王室が声明を出すこと自体が異例なのに、2度も出しているうえ、報道では匿名の女性を実名で非難している。相当な動揺だ。
国際貿易担当大使時代はカネにまつわるスキャンダル
司会の加藤浩次「古い話なのに、なんで今頃?」
西村綾子レポーター「08年の事件でエプスタイン氏が行った司法取引自体が女性たちへの侮辱だという訴えなんです」
ロバート・キャンベル(東京大教授)「エプスタインという人は株でもうける一方で寄付をしています。ハーバード大に3000万ドルとか。それによって世界中のセレブとの関係をつくり、買春の斡旋もしていたんですね。アンドルー王子は01年から10年間ほど英国の国際貿易担当特使として王室外交の役を果たしていましたが、一部で金にまつわる悪い話もあって、特使から降ろされています。彼は若い頃から『すけべなアンディ』で知られていた」
加藤「他のセレブの名前が出てくる可能性もあるんでしょうかね」
キャンベル「女性たちが『司法取引』を問題にしているので、何が出てくるかわからない」
キャスターのテリー伊藤「英王室のイメージダウンは大きいよね。キャサリンさんの第2子もあってハッピーな年になるはずがねえ」