大韓航空の「ナッツ・リターン」騒動で、検察当局は副社長と常務の逮捕状を請求したほか、韓国国土交通省の調査官を大韓航空へ情報を流していた疑いで調べている。調査官は大韓航空の元社員で、「情報漏洩」の疑いで身柄を拘束された。国交省の調査官は6人いるが、うち2人は大韓航空出身。拘束された調査官は大韓航空に15年務め、逮捕状を請求された常務と親しかったという。
慶應大・李洪千・専任講師は「韓国では民間の専門家を公務員に採用する制度があり、出身企業の勤務が長ければ役員と深い関係もありうる」という。公務と人間関係とのけじめが甘かったのか。それが大韓航空の力だったのかもしれない。
ナッツ姫の妹専務ヒンシュク「責任は全社員」部下にメール
さらに、前副社長の妹の専務が50人の部下に「会社の過ちは1人の問題ではなく全社員の過ちだ」というメールを送り、メディアから「社員に責任を転嫁している」と批判されている。
キャスターのテリー伊藤「はじめは逮捕まではいかない、せいぜい罰金か執行猶予といわれていたが、こういうことや隠蔽工作が起こると実刑になる可能性も出てきますよ」
司会の加藤浩次「セウォル号事件でも、この事件でも官との癒着がありますね」
坂口孝則(経営評論家)「韓国では財閥系が経済を支配していて、GDPの7割を占めています。国全体として裏側でどういう癒着構造になっているのかを解明しないと、個々の事件でガス抜きみたいなことが続くのではないですかね」
30歳そこそこの姉妹が大会社を動かしているのには、やっぱり違和感がある。韓国は儒教の国。日本ではとうの昔に忘れられてしまったものが色濃く残っている。