女子レス吉田沙保里強すぎる!浜田千穂を53秒で一蹴...全日本12連覇

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   レスリングの全日本選手権最終日のきのう23日(2014年12月)、女子の新階級53キロ級決勝で、吉田沙保里(32)と浜田千穂(22)がぶつかったが、開始わずか53秒で吉田がフォール勝ちし12連覇をなしとげた。「スッキリ!!」は負けた浜田に焦点をあてた。

リオ五輪に合わせた新階級53キロ級

   浜田は日体大の4年生。吉田より10歳も若く、吉田を倒せる若手の筆頭だ。この9月の世界選手権で55キロ級で優勝していた。55キロ級はもともとは吉田のクラスで、昨年の全日本でも優勝しているが、今年はリオ五輪のクラス分けに従って53キロ級に変えていた。浜田も同様に53キロ級に変えての対決だったが、吉田のカベは厚かった。

   浜田は開始24秒、吉田の左足に飛び込んでポイントをねらったが、吉田は逆に浜田の腕をとって変形の「地獄固め」に持ち込んだ。圧勝だった。

   浜田はこれが大学最後の試合だった。「勝って恩返しをしたかったが、それだけが心残り」と涙を流した。直後に吉田に勝つには「練習しかないですね」と笑顔になった。吉田は「若い選手が伸びでくるのは刺激になる」と余裕だった。

「吉田選手を倒さない限りオリンピックには行けない」

   浜田は6歳からレスリングを始めた。このとき吉田は16歳で、世界選手権で同じ世代で優勝して注目の新星と呼ばれ、浜田にとってはあこがれの星だった。9歳で全国少年少女選手権(28キロ級)に優勝、13歳で全国中学生選手権(46キロ級)、2010~12年アジアジュニア(55キロ級)、12年世界ジュニア(59キロ級)、14年世界学生選手権(55キロ級)と優勝街道まっしぐらだった。

   高校からは55キロ級で闘ったが、このクラスの女王は吉田だった。4年前の全日本選抜での初対決から昨年の全日本決勝まで5回闘って全部負けている。今回は6回目だ。この9月の世界選手権優勝も、吉田が53キロ級に変えたことで日本代表となった結果だった。吉田がいる限り53キロ級で浜田に芽はないの か。といって、58キロ級には伊調馨がいる。きのうも11連覇をなしとげた。

   吉田の存在を浜田は「オリンピック3連覇してますし、最も尊敬する選手です。でも、やっぱり吉田選手を倒さないと五輪にはいけないので、もっと練習がんばります」と話す。

   司会の加藤浩次「53秒で圧勝って、ここまで違うのかと思いましたね」

   取材した阿部祐二レポーター「浜田選手は敗れたけれども手応えを感じたといってました。次に生かしたいと」

   キャスターのテリー伊藤「吉田選手は2キロ落としてさらに精悍になったね。2020年までいくかも」

   五輪代表は同クラスで1人。吉田、伊調がいるかぎり、他の選手には厳しい。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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