「吉田選手を倒さない限りオリンピックには行けない」
浜田は6歳からレスリングを始めた。このとき吉田は16歳で、世界選手権で同じ世代で優勝して注目の新星と呼ばれ、浜田にとってはあこがれの星だった。9歳で全国少年少女選手権(28キロ級)に優勝、13歳で全国中学生選手権(46キロ級)、2010~12年アジアジュニア(55キロ級)、12年世界ジュニア(59キロ級)、14年世界学生選手権(55キロ級)と優勝街道まっしぐらだった。
高校からは55キロ級で闘ったが、このクラスの女王は吉田だった。4年前の全日本選抜での初対決から昨年の全日本決勝まで5回闘って全部負けている。今回は6回目だ。この9月の世界選手権優勝も、吉田が53キロ級に変えたことで日本代表となった結果だった。吉田がいる限り53キロ級で浜田に芽はないの か。といって、58キロ級には伊調馨がいる。きのうも11連覇をなしとげた。
吉田の存在を浜田は「オリンピック3連覇してますし、最も尊敬する選手です。でも、やっぱり吉田選手を倒さないと五輪にはいけないので、もっと練習がんばります」と話す。
司会の加藤浩次「53秒で圧勝って、ここまで違うのかと思いましたね」
取材した阿部祐二レポーター「浜田選手は敗れたけれども手応えを感じたといってました。次に生かしたいと」
キャスターのテリー伊藤「吉田選手は2キロ落としてさらに精悍になったね。2020年までいくかも」
五輪代表は同クラスで1人。吉田、伊調がいるかぎり、他の選手には厳しい。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト