「私たちは結婚します」と2人の美女が21日(2014年12月)、東京都内で記者会見を行った。女性タレントの一ノ瀬文香(34)と女優の杉森茜(28)のカップルで、2人はこう語った。
一ノ瀬「友人たちに、『真面目にこちらの子と一生を考えてお付き合いしていきます』と示したいんです」
杉森「結婚式というアクションをすることで、何かが変わるきっかけの一つになるなと」
養子縁組しても二人の「子ども」にできない
軽いノリの会見に、芸能界によくある売り込みのための話題提供かなと思ったら、「ニュースアップ!」コーナーで小松靖アナが取り上げたのは、かなり遅れているという日本の同性婚の法的扱いだった。
同性婚は欧米では法制度が整備されている。このため、ハリウッド女優のジョディ・フォスター(54)が女性写真家と、アイスランドではヨハンナ・シグルザルトッティル前首相が女性脚本家と在職中に結婚している。最近では、イギリスの歌手エルトンジョン(67)が男性パートナーと結婚した。
杉森は「いずれ子どもは養子を迎えたい」と話していたが、日本では法律上認められていないため、当人たちにはさまざまな不都合が待ち受けている。同性婚に詳しい山口政貴弁護士によると、「配偶者控除が受けられない」「養子縁組もどちらか一方の養子であって、二人の子供にはならない」「相続権も公正証書か遺言状を残すしかない」という制約がある。また、結婚破棄の場合も慰謝料は発生しない、親族でないためにお互いが保証人として認められないという。
コメンテーターの青木理(元共同通信記者)「世界は多様な愛の形というか、生き方の価値観を認めていく方向になっています。日本も考えなくちゃいけない時代になっているが、かなり遅れているんですね」