給水ボトルもゼッケンもトロフィーも用意なし
そもそも開催する意思があったのかどうか。主催者の男性を問い詰めると、こんな呆れた答えが返ってきた。「とりあえずマラソン大会を1度開いてみて、どういうふうにできるのか体験してみたかった」
ゼッケンや水は何人分用意し、どこにあるのか問うと、男性は「1500人分用意し、水は第三者の家にあるが中には入れない」、トロフィーはどこにあるのか聞くと「家にあります。家は関西ですので...」とあいまいな答えに終始した。
マラソン大会を何度も開催した実績を持つイベント会社に聞くと、参加者1500人レベルの大会では、半年前に申請手続きを完了してからエントリーを開始する。ゼッケンも1週間前にはすべての参加者に届く形にしているという。しかも、この規模では最低でも看護師を常駐させるのが普通だが、荒川マラソンは「救護活動は約束できなかった」という無責任さ。
司会の羽鳥慎一「万一事故でもあったら対処のしようがない。中止になってよかったかもしれないですね」
キャスターの赤江珠緒「救護体制が疑問という大会は結構あります。同じマラソン大会でも内容が全然違うようです」
とくに、国が認めている非営利のNPO法人と紛らわしいNPO団体は似て非なるもので、ビジネス目的でやっているところが多いので要注意だ。今回、参加費用は全額返金するというが、返金されなければ詐欺事件に発展する可能性もある。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト