ウチワではなくお餅を配った市議会議員がいた。大阪・高槻市の段野絵美議員は12月6日(2014年)に開かれた「ダンノ恵美後援会歌踊まつり」で、ステージからお餅をばらまき、選挙区の有権者に金銭・物品提供を禁じた公職選挙法に抵触する疑いが出てきた。段野市議は公選法違反の認識はなかったのか、「そう言われれば、そうですかねえ」と話している。
段野恵美市議「ワインのお土産」
歌踊まつりでは段野市議も開会のあいさつの代わりに「華の高槻」という曲を披露した。演歌調の曲で、これが実にうまい。それもそのはず、段野市議は音大出身なのだ。まつりは後援会関係の子どもなども参加して踊ったりするという。
参加した男性は「ウチワ配って問題になったのに、餅のほうがまずいんじゃないかと思いましたよ」と話している。「あさチャン!」に「公選法で禁じられている寄付行為ではないか」と質問された段野市議はこう答えた。
「どうなんだろう。ちょっとわからない。(ウチワと)一緒かしら。どうしたらいいのかしら」
困惑した様子だったが、後援者向けに何かを配るのは今回が初めてではなかった。5回目だ。参加者は「必ずお土産が付きます。去年はワイン1本。白とか赤とかどっちか好きな方」と話している。
公選法の寄付行為禁止に違反
なんだか、ウチワとお土産付き明治座観劇をセットにしたような話なのだが、公選法に詳しい日本大・岩井奉信教授は「厳密に言えば寄付行為。さらに選挙のお願いもしているから罪は重い」
段野市議はこの祭りで、「来年4月26日に統一地方選の投開票が決まっています。どうぞ皆様方のお力添えを...」と選挙協力を訴えているのだ。「ただちに捜査ということにはならないだろうが、警察から警告ぐらいはされるでしょうね」
その後、段野事務所は電話に出なくなり、ホームページも削除されたのか真っ白になってしまった。
カズキ