エンディングの大団円で「ホッ!」
まだ自分探しの旅は続くの、どうなっちゃうのと不安になるが、エンディングは誰もが予想した大団円でひと安心。序盤からハラハラさせられた分、スピヴェットの笑顔が染みる。弟の死の責任を誰に求めることもできず、自分を責める気持ちで折れそうになっていたのはみんな同じだった。その事実を受け入れた瞬間、仏頂面の仮面がすとんと落ちる。
真っ白な肌に透き通りそうなブロンド。生意気そうに結ばれた口に、赤みを帯びた頬。とにかく、白人少年の「カワイイ」を全部集約したようなスピヴェットの動きひとつひとつが愛らしく、切ない。こんな可愛い子にこんな顔させるなんて!両親が君を愛してないはずがないでしょう!とやきもきすること間違いなし。とにかくビジュアルが優れているので、筋よりも目で楽しんでほしい映画でした。
(ばんぶぅ)
おススメ度☆☆☆