飛行中の機内で中国人乗客による乱闘して顰蹙をかったが、ほかにもさまざま変事が頻発していると、「ニュースアップ!」コーナーで乗客が撮影した映像を交え取り上げた。
座席のボタンすべて押してピンポン鳴りっぱなし
タイ・バンコクから北京へ向かう高度1万メートルの機中での大あばれ。女性客が罵声を浴びせながら大男に殴り掛かり、周囲の男たちも加勢に入る。しかし大男はひるまず殴り返す。パンチがきいたのか、小柄な男は床に倒れたまま北京まで起き上がれなかったという。原因は機内食の時間に乗客の一人が自分の席に戻らなかったことが発端らしい。
今月8日(2014年12月)には、中国・東方航空の飛行機が海南島の空港に到着した直後、緊急脱出用の滑り台が作動した。飛行機に初めて乗ったという男が「早く降りたかったから」と勝手に操作したのだ。14日には杭州発成都行の中国・厦門航空の旅客機で、離陸直前に男が非常口を開けて機外へ身を乗り出した。客室乗務員が注意すると「空気を入れ替えたかった」
中国情勢に詳しいジャーナリストの富坂聰氏は「多くは乗客の身勝手。キャビンアテンダントが配る前にジュースを持ってきたり、すべてのボタンを押しまくったりします。ピンポン、ピンポン鳴りっぱなし状態」という。
航空利用者急増「初めて飛行機乗った」
司会の羽鳥慎一「非常口が簡単に開いてしまうとか、これは怖いですよねえ」スポーツキャスターの長嶋一茂「モラルの問題じゃない。呆れるというか、あり得ない」
明治大学准教授の飯田泰之「初めて飛行機に乗る人が多いので常識が分からないのかも...」
作家の吉永みち子「急成長したので国民の意識が成長についていけないのでは...」
中国民用航空局の統計では、国内線の乗客は04年に1億1000万人だったのが、13年は3億3000万人と3倍に急増している。国際線も1100万人から2700万人に増えている。年間3億人の乗客という桁外れでは、なかには常識外の乗客も出てくる。それにしては大惨事が頻発しないのが不思議。