理化学研究所はきのう18日(2014年12月)、小保方晴子研究員らが今年初めに発表した「新型の万能細胞STAP」の検証実験を打ち切ると発表した。これまでの検証で再現できなかったためで、一時は「ノーベル賞級の発見」とまでいわれたSTAP細胞は「存在しない」という結論になった。小保方氏は21日付で退職する。今後の焦点は不正が起きた経緯の解明になる。
何回実験しても再現できず
検証実験は丹羽仁史チームリーダーによるものが4月から来年3月まで、小保方研究員が7月から11月末までと、2つが並行して行われてきた。しかし、いずれでもSTAP細胞の存在を確認できなかったという。
丹羽氏らは8月の中間発表で「22回の検証でもSTAP細胞は作れなかった」としており、3月までの予定を繰り上げて終了することにした。検証を続けても可能性は低いという判断だ。
小保方氏の検証は監視カメラと3人の立ち会いという異例の状況下で行われていたが、小保方氏が当初の論文で示した方法では細胞は作れなかった。小保方氏がこれをどう考えるか。なお「STAP細胞はある」というのかどうか。
キャスターのテリー伊藤は厳しく言う。「小保方さんがまだ『ある』というんだったら、いさぎよくない。4月の会見では『200回以上作った』といっていたのに、7月から5か月で1回も作れない。この現実を科学者としてしっかり受け止めるべきだと思いますよ」
香山リカ(精神科医)「科学の世界で、あるといったものをないと証明するのはむずかしいわけですが、小保方さん自身が『なかった。間違いだった』といってほしいですね」
テリー「それが最後に残った彼女の名誉だと思う。自分で結論を出した方がかっこいい」
理研は午前10時半から検証結果についての会見を行った。「STAP細胞は作製できなかった」「検証実験は打ち切る」というものだったが、聞きたいのは小保方氏本人の言葉だ。弁護士ではいただけない。