タイ・バンコクで行われた国際卓球連盟のワールドツアーグランドファイナルの女子シングルスで、石川佳純が初優勝した。男子も水谷隼が4年ぶり2度目の優勝。女子ダブルスでは中学生ペアが優勝した。しかし、強豪の中国選手が出場していなかったためか、新聞では小さく短信扱いだった。
きのう15日(2014年12月)に帰国した石川は「最高の1年の締めくくりができました。来年も連覇できるように頑張りたいです」と話した。石川は準々決勝で福原愛を破り、決勝では強敵の徐孝元(韓国)を4-0のストレートで下した。
意外にお高額な卓球の賞金
驚いたのは賞金だ。10万ドル(約1185万円)。石川は「時間があったら家族と旅行したい」といっていたが、キャスターのテリー伊藤は「どんどん稼いでほしいよね」
ダブルスで優勝した14歳中学生ペアの平野美宇と伊藤美誠は、決勝の相手のポーランドをまったく寄せ付けず、4-0のストレート勝ち、日本選手では初Vとなった。最年少記録という勲章もついた。
2人は3月にドイツ、スペインの2つのオープンで優勝している。このとき、2人が優勝賞金が70万円と聞いてびっくりしている写真が残っていた。今回は賞金が4万ドル(約475万円)だ。これを2人で分けるのだが、何に使うか聞いてみると、伊藤選手は「iPadminiを買いたい。映画もみたい」。平野選手は「お母さんが貯金にまわす」とか。とにかく、ささやかな夢だ。でも、卓球でこんなに賞金が出るなんて知らなかったなぁ。
中国不参加で「本番は世界選手権」
スポーツの賞金の高さはテニスにとどめを刺す。錦織圭選手の金額が話題になった時、テリーが「レスリングが金になったら、吉田沙保里選手なんかとんでもないことになる」といっていたが、まあ、地味な競技がほとんどのなかで、卓球は意外な競技だったことになる。
司会の加藤浩次「中国が国内リーグ優先で出てないじゃないですか。その牙城をどう崩すかですよね」
1月12日には全日本選手権がある。ここで勝てば、石川は世界選手権で中国選手と戦うことになるだ。ここでほんとの力が試される。