お正月の食卓を彩るタラバガニが品薄のうえ高騰している。北海道3大市場の一つ、釧路市の和商市場では10月を最後に入荷がストップしていて、仕入れができても価格はこれまでの1.5倍にハネ上がっているという。背景にはロシア漁船に対する密漁取り締まりの強化があるらしい。
日ロ「密漁・密輸防止協定」が発効
日本国内で消費しているタラバガニの9割はロシアからの輸入だ。ところが、ロシア側がチェックしているタラバガニの輸出量と日本側の輸入量に大幅な隔たりがあり、その差は密漁によるものと見られていた。そこで2年前、日ロ間でカニの密漁・密輸を防止する2国間協定が結ばれ、その協定が10日(2014年12月)に発効になった。今後、日本への輸出はロシア政府の証明書が必要となるうえ、取り締まりが強化されることを見越して高騰しているらしい。
小売価格で見ると、活タラバガニが1キロ当たり昨年の9000円が今年は1万1000円と2割アップになっている。タラバガニの品薄・高騰で国産カニへのシフトが始まり、国産の活毛ガニや活花咲ガニも昨年に比べ約1割アップになっているという。
コメンテーターの吉永みち子(作家)「これまでのタラバガニの消費は密漁に支えられていたんですね。長く食べようと思ったら、そんなにいっぱい食べなくても...」
小松靖アナ「これが本来の姿と思うしかないですね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト