「新しい数学を発明したい」いやあ、恐れ入りました
大竹が高2の問題を渡して解いてもらったところ、全面がホワイトボードになっているカベに向かって、サラサラと解いてみせた。答は合っているのだが、「きせき」「ちゅうしん」「はんけい」「えん」など全部ひらがなだ。なるほど1年生。漢字はまだ習っていない。では、本はどうやって読んでいるのだろう。
将来は「数学者になりたいです。面白い数学や新しい数学を発明したい。たとえば、微分積分みたいな新しいものをどんどん作っていきたい」
テリーが大笑いして、手を打っている。真顔になっていた加藤は「これは凄い子がでてきましたねえ」と頭を下げた。
森がパネルを示すと、趣味はサッカー、水泳、将棋。それに図書館で数学の本に触れることとあった。
加藤「これは何なんでしょう。やらされてないじゃないですか」
森「そうなんですよ」
加藤「あんな小さいときから自分から率先してやりたいって、すごいことですよね」
テリー「答えが出たときの喜びっていうんだから」
坂口孝則(経営評論家)「理系離れがいわれてるなか、面白いニュースですよね」
加藤「学校でまだ九九を教わってませんからね。ウチの娘は2年生ですけど九九で苦労してる」
先生の方が苦労するかもね。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト