まだ7歳の小学校1年生の男の子が数学検定の2級に合格した。おととい9日(2014年12月)、日本数学検定協会が発表した。高校2年生のレベルで、1992年の検定開始以降の最年少だ。本人は「将来はノーベル賞をとりたい」といっている。
最近読んで面白かった本は「線形代数入門」
「これがわかる人いますか」
司会の夏目三久が取り出したのがシグマの問題だった。さすがに大学の先生のキャスター齋藤孝は「はい」と手を上げたが、アナウンサーはみんな下を向いたまま誰もわからない。「こういう検定に7歳の男の子が合格したのです」
合格したのは東京都世田谷区の高橋洋翔君。いったいどんな勉強しているのか。自宅を訪れ2階の部屋に上がると、本箱に数学の本がいっぱいあった。それも「解析概論」「線形代数」「数学オリンピック」といった専門書だ。いま一番お気に入りなのが「マンガ 線形代数入門」だという。「線形代数というのが、なんで行列の計算なのかを理解できたからよかった」なんて平然という。
「将来はノーベル賞取りたい」
親の話はなかったが、2歳のころ数学に興味を持ち、3歳で足し算と引き算、4歳で素因数分解をマスターした。平日は2時間、休みの日は午前、午後、夜と8時間もやっている。横にあるホワイトボードを使って勉強しているそうだ。
洋翔君はいう。「ただの計算をしてもつまらないけど、よく考えて、工夫できるのが数学の面白いところだと思います」。落ち着いた話しぶりも、小学校1年生と思えない。学校では「算数は授業というよりは、先生のお手伝いをする方が長いです」
将来は「数学者になって、面白い数学や新しい数学を発明したい。数学のノーベル賞をとりたいです」
夏目「髪に寝ぐせがついていたり、乳歯が抜けていたり、普通の7歳なんですけれどねえ」
齋藤「ちゃんと理解していくところがいいですね」
夏目「将来が楽しみですね」
ノーベル賞の授賞式の折、いまから期待してしまいますね。
(吹き出し)夏目:普通の7歳が...