春はサクラの名所となる東京・目黒川の500メートルの区間が、先月23日(2014年12月10日)から美しいイルミネーションで飾られている。「青の洞窟」と銘打った青1色で、川面も青く輝いてまことに幻想的。ところが、7日の日曜日の点灯が中止になった。何があったのか。
川面入れて写真撮ろうと橋に人が殺到
サクラのシーズンの華やかさがうそのように、冬の目黒川はさびしい。これをなんとかしようと、地元の商店街が今年から「青の洞窟」を始めた。今年のノーベル賞の「青色ダイオード」にちなんだものだ。やきとり屋店主は「寒いときは人通りは多くないんですが、イルミネーションでカップル、ご夫婦、女性などが多いです。例年の1.5倍くらい」とほくほくだ。
7日の点灯が中止になったのは、あまりに人が多くなってしまったからだった。川沿いという「売り」が裏目に出た。イルミネーションが川面にも映える様は、橋の上から撮るのが一番いい。というわけで、橋に人が集中して、立ち止まってしまう。
1日中見られるサクラと違って、イルミネーションは午後5時に点灯する瞬間を見よう、あるいは動画に撮ろうとする人で瞬間的に人がふくらむ。週末は警備員を12人から16人に増やしたのだが対応できなかった。
このため、万が一の危険を考えて、主催者は日曜中止に踏み切った。月曜からはまたライトアップしているが、今週末の開催はいまのところ未定だ。金曜日の状況を見て決めるという。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト