ノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)が日本時間のきのう9日(2014年12月)、ノルウェーのオスロで記者会見した。「マララさんが世界中の皆さんに見てほしいと初めて公開したものがありました」と井上貴博アナウンサーが紹介する。銃撃された時に着ていた学校の制服だ。
撃たれたときの制服を公開...上着もズボンも血だらけ
マララさんは12年10月9日、下校途中でイスラム武装勢力によって頭部を撃たれた。意識不明になったが、奇跡的に一命を取り留めた。制服は白いスカーフから紺の上着、白いズボンまで血に染まっている。マララさんの教育の権利を求めて戦う象徴として、家族によって大切に保管されていた。
公開したのは「この学校の制服は私にとって、とても大切なものです。これは私の人生にとって大切な一部です」(ノーベル平和センターHP)と語る。バスで一緒に撃たれた友人も招待されている。
会場に来たノルウェーの14歳の中学生に聞くと、少女は「私が知っている中で一番強い女の子です。勇気づけられます」と話し、男の子は「(印象は)ちょっと小さかった」と親しみを感じたようだ。
宿泊ホテル周辺も武装警官
授賞式が近づき、イスラム武装勢力が改めてマララさんを攻撃すると示唆しているといわれ、警察は厳重に警戒している。マララさんが宿泊するホテルの周辺には銃を持った警察官の姿が見られる。
司会の夏目三久「17歳という最年少で、自分の身を危険にさらしながら強い使命感とゆるぎない信念を持って戦う姿をどう見ますか」
コメンテーターの佐藤大和(弁護士)「普通は暴力を受けたら怯むんですよね。それにもかかわらず、強い意志とメッセージをもって活動されていることは尊敬できますね」
キャスターの齋藤孝「自伝の『わたしはマララ』という本を読んで感動しました。自分のことだけでなく、全部の子供たちの教育のことを考えていることはすばらしことです」