ミリオンヒット「会いたい」作詞家が歌手・沢田知可子提訴!勝手に歌詞変えられた

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   ミリオンヒットした曲の歌詞を替え歌にかえて歌手がバラエティー番組で披露したり、勝手に歌詞をかえてアルバムに収録したり、歌のイメージを損なう行為が許されるのか。

   怒った作詞家がこの歌手が所属する事務所を提訴した。ところが、怒られて当然はずだがこの歌手は反発ともとれる訳のわからない言い訳に終始した。

収録アルバムは発売中止

   130万枚のミリオンヒットした「会いたい」(作詞・沢ちひろ、作曲・財津和夫、編曲・芳野藤丸)を歌ったのは歌手の沢田知可子だった。歌詞は若いカップルの恋愛ものだが、作詞した沢ちひろは「実は小学生の時に亡くなった母への思いを込めて作った」という。1990年に発表すると大ヒットとなり、沢田はNHK紅白歌合戦に出場した。

   しかし、昨年9月(2013年)、テレビのバラエティー番組でこの歌のタイトルを「安定したい」に替え、歌詞もまったく異質な下世話に替え歌にして沢田が歌った。その最初の部分は...

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   この番組を見ていた沢は「替え歌を聞いたとき何かが壊れた。原曲が侮辱された」と怒りに震えた。今後、沢田に歌わないよう求めたが、沢田側は「替え歌の歌詞はオリジナルとはまったく無関係で要求には応じられない」と反論していた。

   さらに、今年7月(2014年)、沢田のアルバムに「会いたいwith INSPi」のタイトルで、イントロの部分を替えた歌が収録されていた。再び沢は「タイトルと歌詞が一部変更されている」としてアルバムの販売中止を求めた。これは認められ、「会いたい」を除いたアルバムとして発売されている。それでも沢の怒りは収まらず、先月末までに著作者人格権が侵害されたとして200万円の損害賠償を求め提訴した。

無形財産に対する侵害で賠償請求

   所太郎リポーターが青森県藤崎町のコンサート会場で沢田に直撃したところ、提訴については「初耳だ」としながら、こんな答えが返ってきた。沢田の夫の小野澤篤は「大事な曲なので替え歌はできないとお話ししたのですが、テレビ局から『一切迷惑かけない。歌っていただくだけで、詞とかはこちらでやりますから』というので、うちの方は分かりましたという形だったんです」と説明する。沢田も「素晴らしい歌詞を替えてしまうのは嫌だと思ったんですけど、お付き合いということで...」

   この提訴について大澤孝征弁護士は、「無形財産に対する保護を厚くしようという傾向があります。本人の同意なく改変されたことなれば、何らかの損害賠償請求は認められる可能性がある」と指摘する。

   司会の羽鳥慎一「バラエティー番組は素人の方が替え歌を歌っており、歌手本人が(替え歌を)歌うケースはないので、そこをどう判断するかですね」

   前田典子(モデル)「替え歌の内容に、エッってびっくりしました。本人が歌うなんて、ガッカリしましたね」

   自分の代表作を自ら汚す。曲を作った作詞者もいれば作曲者もいる。納得してこの替え歌を歌った歌手の神経が解せない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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