きのう7日(2014年12月)に行われたバドミントン全日本選手権の女子シングルスで、福井県の県立勝山高校2年生、山口茜選手(17)が初優勝した。大会としては2番目の年少記録だ。この大会全試合ストレート勝ちという勲章までついた。期待の選手が現れた。
「いま欲しいのは期末テストの免除」
決勝の相手は全日本2連覇を狙うランキング1位の三谷美菜津選手(23=NTT東日本)だったが、スマッシュを散らす、意表をつくフェイントと多彩なショットで終始試合をリードし、結局2-0のストレート勝ちだった。
森圭介アナは「勝ってしまった」「番狂わせだった」と伝えたが、そうではないらしい。元全日本代表の陣内貴美子さんは「早い、高い、強い」といった。普通の選手が1、2、3で打つところを、彼女は1、2で打ってくる。2でもう打っている。さらに「打ち合いで相手を分析し、行動に移せる」のだという。強さは本物ということだ。
試合後のインタビューで「欲しいモノは」と聞かれて、「できることならテストを免除してもらいたい」と話し、大爆笑となった。
スタジオも爆笑だ。キャスターのテリー伊藤は「それはちょっと甘いでしょう」
いま期末テストの最中で、この試合で受けられなかったので、あとで1人だけ受けることになっているのだという。
テリー「それをいうというのは、度胸あるよね」
むろん会見では、追いかけて「テストがんばります」としゃべって、また爆笑となった。
特技は「ストレートスマッシュと2度寝」
この新星、福井県生まれ。身長156センチ、体重55キロ。特技はストレートスマッシュと2度寝。好きな食べ物はたまご焼き。通っている勝山高は進学高で、文武両道なのだそうだ。試合では「心は熱く頭は冷静に」とベテラン選手みたいなことをいう。会見でも、まあ落ち着いていた。
司会の加藤浩次「強さは早いということなんでしょうね。でも、なんでこんなにバドミントンは若い選手が出てきてるの」
たしかに、国別対抗戦で優勝した桃田賢斗選手(20)、全日本で最年少勝利の奈良岡功大選手(13)など話題が多い。
森「2000年頃から小学生を中心に強化を始めて、13歳以下、16歳以下、19歳以下と年齢別に強化しています」
04年にバルセロナ五輪で金メダルをとった韓国のコーチを招いて、常に自分より上のレベルとの試合を目指して底上げをはかった結果だという。
加藤「協会の強化がよかったということですか」
元榮太一郎(弁護士)「強化次第でこれだけ変わるんなら、他のスポーツだってできるということですよね」
東京オリンピックが6年後。これは楽しみだ。