JKリフレ・援デリに走る女子高生!背景に親の「貧困」これもアベノミクス?
お次も週刊ポスト。以前ほど話題にならなくなったJKリフレの『お仕事』の現状をルポしている。JKリフレとは女子高生によるマッサージで、2012年頃から急増したが、18歳未満が働くことを禁じられたため、「JKお散歩」「JK撮影会」などと「非接触系」のものが増えてきたという。
当然ながらやっていることは変わらず、腕枕、膝枕、女性による馬乗りは5分で1000円、ジャケットを脱いでワイシャツ姿になると2000円、逆リフレといって客が女子高生の肩や脚を揉むのが5分で2000円だそうだ。
こうしたオプションを積み上げると、1日で2万円や3万円になるそうだが、当然ながら「裏オプション」といって性行為そのものへとエスカレートしていくケースが多い。最近は業者が出会い系サイトで相手を探し、女の子たちに売春を斡旋する「援デリ」というのが出てきていて、売り上げを半々にするそうだ。
こうしたJKリフレや援デリで働く女子高生が増えている背景には「貧困」がある。親が生活保護をもらっていたり、父親が早期退職させられたりしている家庭の子が多いという。高校の校門付近に、彼女たちをスカウトする人間まで出没しているそうだ。
このような貧しい女子高生にカネを払い買春しているのが、アベノミクスであぶく銭を稼いでいる企業のサラリーマンだとしたら、アベノミクスの陰の部分はこれからますます広がって行くに違いない。
最後に週刊文春恒例の「2014国内海外ミステリーベスト10」を紹介しておこう。国内部門のベスト5は、1位「満願」(米澤穂信・新潮社)、2位「闇に香る嘘」(下村敦史・講談社)、3位「さよなら神様」(麻耶雄嵩・文藝春秋)、4位「小さな異邦人」(連城三紀彦・文藝春秋)、5位「虚ろな十字架」(東野圭吾・光文社)だ。
海外部門のベスト5は、1位「その女アレックス」(ピエール・ルメートル・文春文庫)、2位「秘密」(ケイト・モートン・東京創元社)、3位「ゴーストマン 時限紙幣」(ロジャー・ホッブズ・文藝春秋)、4位「ハリー・クバート事件」(ジョエル・ディケール・東京創元社)、5位「もう年はとれない」(ダニエル・フリードマン・創元推理文庫)。
この中で私が読んでいるのは2冊。連城の「小さな異邦人」と「その女アレックス」だけだが、「その女~」は間違いない傑作である。
これから読んでみたいのは「ゴーストマン 時限紙幣」。まだ25歳の天才だとか。これがデビュー作で英国推理作家協会賞とイアン・フレミング賞を受賞しているという。楽しみだ。