飼い主のお爺さんが脳梗塞で倒れ病院で亡くなったのに、1年間も病院に通い続ける犬が「シベリア版忠犬ハチ公」とロシアで話題になっている。シベリアの中心都市ノボシビルスク市で8歳ぐらいの雑種犬マーシャは、お爺さんに可愛がられていた。ところが、昨年12月(2013年)、お爺さんが脳梗塞で入院し、マーシャは朝見舞いに行き、夜になると自宅に戻るのが日課になった。
いまは病院の番犬
お爺さんは今年1月に病院で亡くなったが、そうとは知らないマーシャは病院に行く日課が続いた。けなげなマーシャに病院職員や患者が食事を与えるなど世話をしている。病院長はこう話す。
「日本でもハチという有名な犬がいるでしょう。マーシャはその犬と同じですよ。マーシャが病院の入り口を離れなくなり、エレベーターの隣で忠実に飼い主を待っているんです。 病院の職員も患者もこの悲劇をわかっています。皆で世話をしています。今ではマーシャも病院暮らしにすっかり慣れ、番犬のように見知らぬ人が病院に入ってくると吠えるんです」
司会の羽鳥慎一「不思議ですね、動物の本能は。飼い主の愛情が相当深かったということなんでしょうね。それにしても、忠犬ハチ公は有名なんですね」
犬は可愛がられれば報いてくれる。人間も見習わねば...。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト