スペインで八百長疑惑が取りざたされるサッカー日本代表のアギーレ監督を日本サッカー協会が2時間にわたって事情聴取した。監督は潔白を訴えたが、来年2015年1月のアジアカップをひかえて影響を心配する声があがる。
日本サッカー協会が2時間
疑惑が持たれているのは、アギーレが監督を務めたスペイン1部リーグ「サラゴサ」が2部リーグとの入れ替え戦に2-1で勝って残留を決めた試合だ。地元メディアが「チーム間で金銭のやり取りがあり、アギーレ監督もかかわった疑いがある」「検察庁がアギーレや関係者を起訴する」と一斉に報じた。
サラゴサの会長が監督と選手9人に90万ユーロ(当時のレートで約1億円)を振り込んでから回収し、相手側に金額を上乗せして120万ユーロを振り込んだという。この対戦チームはすでに残留を決めていて、前の試合からメンバー5人を入れ替えていたことも疑惑を深めている。
アギーレ監督は10月に「記事で知った。2年以上前の話だ。私はスペインで400試合以上を指揮してきた。心配いらない」と語っている。きのう4日に再来日したアギーレ監督は日本サッカー協会の聞き取りに「プロの指導者として一切コミット(関係)していない」と疑惑を否定した。協会の三好豊弁護士は「現時点では監督の言うことを信用する以外にない」としている。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト