「危険ドラッグ男」隣室女性切り付け!護送中も奇声発してピースサイン

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   きのう3日(2014年12月)午前7時ごろ、東京・世田谷の女性(37)から「マンションの隣室の男に刺された」と110番通報があった。男は駆けつけた警官に、「(ドラッグを) 吸ったんだ」「俺が刺した」と話したが、「しぇしぇしぇのしぇ」などと意味不明の言葉を口走り、危険ドラッグを吸引しての犯行のようだ。

部屋からは2種類の禁止薬物

   逮捕された職業不詳の田中勝彦(31)は女性(37)の部屋に押し入り、キッチンにあったナイフで切りつけた。女性は顔や頭などを刺されたが、命に別状はないという。

増えてます
増えてます

   田中の部屋からは2種類の危険ドラッグの空き袋が見つかり、いずれも東京都が指定する禁止薬物だった。階下の男性は午前4時か5時ころ田中が床を踏み鳴らす音を聞いており、興奮状態だったらしい。夕方に診断のため成城署から護送されたときも、待ち構えた報道カメラのフラッシュに興奮したのか、満面の笑みで両手でピースサインをして見せた。事件発生から10時間以上経っているにもかかわらず、ドラッグの影響が持続していたことを如実に示していた。

   田中は取り調べに対しては、「そんなことはやっていない。何も覚えていない。さっぱりわからない」と話しているという。

取り締まり強化後も増加...3日に1人が死亡

   危険ドラッグによる事件・事故は増えている。先月4日には東京・東久留米市で衝突事故を起こした男が意味不明の叫び声を上げている映像があった。6月には池袋で暴走車が通行人をはね7人が死傷した。このときも、運転していた男はもうろうとしてよだれを流していた。

   厚労省が06~12年に危険ドラッグで救急搬送された518人を調査したところ、1割が暴力や事故、自傷行為を起こしていた。これまでに禁止指定した薬物は1429種類だが、新種がどんどん登場していちごっこが続いている。

   吸ったことのある男性は「効果は劇的で、だんだん強いものがほしくなる」という。販売する業者ですら作用がわからないような強いものが出回っているのが現状だ。危険ドラッグが原因とみられる死亡者はおととしが8人、去年は9人だったが、今年は11月までに111人になった。 3日に1人の計算だ。

   司会の加藤浩次「4月に取り締まりが厳しくなって、減るのかなと思ったら、逆に増えているんですね。1月から10月までで589人も逮捕者が出ています」

   おおたわ史絵(内科医)「ハーブというが、しみこませた化学物質なんですね。医薬品では見たことがないような作用を脳に与えるものが出ています。禁止しても、ちょっと変えるのは簡単なんです。禁止指定するより、販売していい認可の指定をした方が早いと思いますね」

   本村健太郎(弁護士)「危険ドラッグの判例はないが、覚せい剤の例が踏襲されると思います。薬物で是非の判断がつかない状態だと無罪になってしまう」

   キャスターのテリー伊藤「(田中は)強盗殺人未遂じゃないの。十何回も刺している」

   本村「責任能力の判断の問題になります」

   それじゃぁ、刺されたり車にはねられて死んだりした人は浮かばれない。

   おおたわ「(ドラッグの危険を)わかっていて使った人の罪がどうなるかを問われるべきですよ」

   その通り。医者はいいね。法律家は法律でしか考えない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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