「しぇしぇしぇのしぇー!」
目はランランとして意味不明なことをわめきながら、Vサインをしてカメラに向ける。きのう3日(2014年11月)、東京都世田谷区のマンション隣室の女性(37)に突然切りつけ、傷害の疑いで現行犯逮捕された職業不詳の田中勝彦容疑者(31)だ。危険ドラッグを使用したといっている。
ナイフで顔や頭など11か所
司会の小倉智昭が「危険ドラッグの中毒症状なのかもしれませんが、こんな状態でナイフで女性を襲ったとすれば、相当な危険なことと思います」と語る。
田中は午前7時ごろ、女性の部屋に入り込み、奇声を発しながらナイフで顔や頭などに11か所も大けがを負わせた。女性が110番し、駆けつけた警察官に取り押さえられた。
しかし、興奮状態で何を言っているのかわからない。取り調べにならないので、いったん病院に送られた。帰るときはがっくりとした状態で、まるで別人のようだ。田中の部屋には危険ドラッグの袋があり、「俺が刺した」と認めている。女性は部屋の鍵をかけていなかったが、こんな男に早朝に襲われるとはとんでもないことだ。
車暴走から殺人にエスカレート
小倉「これまでは危険ドラッグは交通事故を起こすことが多かったのですが、人を傷つける事件が増えてくると対処が大変難しくなりますね」
危険ドラッグを吸引して車を暴走させる事件が相次いでいるが、今年10月には、神奈川県で危険ドラッグを吸った無職男性(31)に両親が殺害される事件もあった。
小倉「法律的な問題があるかもしれませんが、危険ドラッグをやると精神錯乱状態に陥るということを知りながら事件を起こした場合は、重く罰してもいいと思うけどねえ」
キャスターの菊川玲「事件にあった側はたまらないですよね」