クジラ漁発祥の地という和歌山県太地町の沖合で2頭の白クジラが捕獲された。ともハナゴンドウクジラで、頭部の一部に黒の模様があるほかは真っ白で、先週23日(2014年11月)に雌、その5日後に雄が捕まった。雌は体長240センチ、体重180キロ、雄は260センチ、体重250キロでひと回り大きい。
先天性色素欠乏症ではなく白変個体
太地町のクジラの博物館・桐畑哲雄副館長はこう話す。「白クジラは過去にも目撃がありますが、捕獲されたのは世界で初めてです。最初はアルビノ(先天性色素欠乏症)かなと思いましたが、目が黒かった。アルビノは目が赤いのが特徴で、黒いということは色素があるということです。アルビノではなく、白変個体っていわれているものではないでしょうか」
小松靖アナ「白クジラが発見されるのも珍しいのですが、5日間に2頭が捕獲されたことは大変なことです」
現在は公開していないが、博物館は「慣れてきたら一般公開も考えたい」と話している。おそらく、雌がいなくなったのを心配した雄が探しに来たところを捕獲されたのだろう。狭いプールの中を真っ白な体を寄せ合っている姿を見ると、大海原に帰して自由にしてやるのが最善と思えてくるのだが...
文
モンブラン