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大橋巨泉「本当の争点は憲法改正、集団的自衛権、原発再稼働なんです」

   継続的に安倍政権批判をしている大橋巨泉氏が週刊現代でこう書いている。<安倍の真意を読み解こう。今までもたびたび書いてきたが、彼の本当にやりたい事は、「憲法改正」であり「集団的自衛権」である。しかしこれを争点に選挙をしても勝てない。原発再稼働をテーマにしたら確実に負ける。だから支持率が高く、野党が分散して弱いうちに、特に争点のない選挙やって、とりあえず勝っておこうという、憲政史上かつてない、ふざけた解散なのだ。

   日本はマスコミがだめだから、あたかも安倍が、豪州のG20で大活躍したように報じているが、実際に豪州にいたボクは、あちらの新聞やテレビに、安倍が大きく取り上げられていたのを、見たことがない>

   たしかに解散してから潮目が変わってきたことは間違いない。安倍首相の目論見通りにいかない雰囲気が出てきたと思う。

   選挙民の最大の悩みは自民党は嫌だけど入れたい政党がないということだろう。そういう人は共産党か、それが嫌なら公明党でもいい。今度の選挙は争点がないといわれる。しかし、自民党が単独過半数を維持したら、アベノミクスが支持されただけでなく、原発再稼働も特定秘密保護法も憲法9条を蔑ろにしたこともすべて信任されたと、安倍首相はいい出すに決まっている。そうさせてはいけない。この選挙を通じて国民がこれらのことに「ノーだ」という意思表示をするためには、自民党を勝たせないことなのだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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