橋下大阪市長「ふりかけ論争」給食ではなぜNGなのか?「マズイ」「残す」の解決策

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   橋下徹・大阪市長が今度は「ふりかけ論争」だという。思いついてパッと口にするのは決して悪い事ではないと思うが、この人の場合はいちいちニュースになってしまうのはいいのか悪いのか。

   テーマは給食だ。大阪市はこの春から公立中学の給食を外部業者が作った「デリバリー」にしたのだが、これがおいしくないと生徒から不評をかっている。6月(2014年)に行ったアンケート調査でも、惨憺たる結果だった。「全部食べてる」という回答はわずか10.8%、「ほぼ全部」を入れても26.5%で4分の1しかない。あとは「半分食べてる」26.2%、「少しだ け」18.2%で、「ほとんどたべてない」が29.0%もあった。理由は「冷たい」「おいしくない」である。

市教委は「塩分取りすぎになる」

   要するに、7割くらいは食べ残しになっているわけで、生徒の健康も問題だが、給食費をどぶに捨てていることにもなる。大阪市も当然対策を迫られたのだが、議論の中で、ある中学教諭が「ふりかけがあったら、もしかしたら食べるかも」と行ったことに対し、橋下市長が「ふりかけはダメなんですか」と聞いた。大阪市教育委員会は「基準を超すので勧められない」と答えた。何の基準かというと、塩分摂取についての文部省基準というもので、これが「3.0グラム」。ちなみに、シャケの切り身は4.6グラム、ちくわ2.4グラム、梅干し2.0グラム、ざるそば3グラムだ。給食にふりかけの塩分が加わると、オーバーするというのだった。

   すると橋下市長は「ふりかけを使うかの判断くらいは学校現場にゆだねられていい。でなければ中央集権そのもの。校長の裁量に委ねるべきだ」と主張した。論争とは、この市長の問いに教委が答えられないということなのか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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