2年前の盗難仏像2体いまだ返還されず
ここで誰もが思いだすのが、2年前の12月、対馬市内の神社と寺から盗まれ、韓国に持ち去られた国の重要文化財と長崎県の有形文化財指定の2体の仏像だ。韓国内で窃盗グループは逮捕され仏像も発見されたが、韓国の寺が「もともと日本が掠奪したものだ」という訴えを起こし、裁判所が認めて返還差し止めになっている件だ。
司会の小倉智昭「仏像といってもいろいろあると思いますが...」
深澤真紀(コラムニスト)「前回の事件をきっかけに、文化庁が調べたら、国宝・重文100件が所在不明だったそうです。うち30件が盗難。お寺は開かれた場所だから、完全な警備は不可能で、そこを狙われたんです」
小倉「もとは韓国で作られても経緯はいろいろだから、何でも韓国のものだというのはおかしいですよ」
奈良・平安時代は仏像作りでは朝鮮半島のほうが先進だったから、日本の寺院や貴族が購入したものが少なくないだろうし、朝鮮半島の一族が日本に帰化して、そのとき持ってきたというのもあるだろう。すべてを略奪されたというのはむちゃくちゃである。泥棒とナショナリズムをごっちゃにされちゃかなわない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト