東京・渋谷の街中できのう24日(2014年11月)に土砂崩壊が起き、男性作業員が生き埋めになった。下水管の修復工事中に幅約50センチの穴を深さ3メートルまで掘り下げたところで、周囲の土砂が崩れ生き埋めになった。現場は飲食店が密集する道玄坂から1本中に入った通りだ。リポーターの阿部祐二の目の前で、救助隊員がバケツで土砂をかき出し、ロープが下げられていく。
3時間後に救出。「心臓マッサージをやっています」(阿部祐二レポーター)
埋まった作業員(44)は、汚染水漏れがあったため下水管を調べようと穴に入って2メートルの土砂に埋まった。
「引っぱりだせ」
「ゆっくりだぞ」
「すき間ができたら脇にずらして」
救助隊員が「せーの」で引き上げ始めた。
「最後まで気を抜くな」
「頭が抜けるぞ」
男性は3時間後に救出されたが、「心臓マッサージをやっています」と阿部が伝える。隊員は「呼びかけても意識がない。すぐに心肺蘇生術を実施しました」。病院に搬送され死亡が確認された。
キャスターのテリ-伊藤「第1報が渋谷で土砂崩れというから、何のことかわからなかったですよ」
死亡事故多い「土止めなし工事」
深い穴で工事をするときは土止めをしなければならない。1997~2002年に土砂崩壊による死亡事故のうち土止めなしが65・8%だった。厚生労働省は規制を強めたためその後は19%に減った。
キャスターのテリー伊藤「土止めは(崩れないように)囲いを作ることですね。穴を大きくしなければいけないし、手間がかかるわけですね」
阿部「(渋谷の現場は)土止めはなかったように見えました」
ロバート・キャンベル(東京大教授)「慢性的に労働力が不足しています。安全をどう確保するかが問題です」
警視庁は工事関係者から事情聴取するなど、原因を調査中だ。