アメリカ・ワシントン大ガクン研究チームが、他人を遠隔操作で動かす実験に成功したというので、ネットが沸き返っている。「SF映画みたいだ」「信じられない。本当なんだ!」「やっと現実になったね」などなど。
受信者は指示通りにTVゲームをコントロール
実験は、離れたところにいる送信者が受信者を動かすというもので、題材は海賊船が町に向けて撃ってくるロケットをキャノン砲で迎撃するというテレビゲームだ。送信者はゲームの画面を見るだけ。受信者には画面はなく、キャノン砲発射のコントローラーがある。両者は800メートル離れているが、脳波測定器がネットで繋がり、脳波が伝わるようになっている。
送信者の「撃て」という指示(脳波)で、はたして受信者はコントローラーのボタンを押したのか。結果は大成功で、受信者は見事ロケットを迎撃したという。
手足のマヒなどのリハビリに活用
このシステムはもちろんゲームのために作られたのではない。手足のマヒなどのリハビリでの活用、パイロットが不測の事態に陥った飛行機で操縦できない人に遠隔操作で操縦させる、学校の先生が生徒に知識を送って個別指導をする――などがでないかという研究だ。
菊川怜キャスター「勉強しなくてよくなるんですか」
笠井信輔ニュースデスク「ホントにそうなんだよね」
司会の小倉智昭「できた方がいいんだか悪いんだか...よくわからないねえ」
そいつぁ無理だろう。指示は信号であって、知識ではない。指示が止まるとバカになる。飛行機の話にしたって、オートフライトを考えた方が早いかもしれない。脳波の研究ならば、障害者が自分のマヒした手足に「動け」と命じる方が先だろう。