年末恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」の2014年ノミネート50語がきのう19日(2014年)に発表になった。ずらりと並んだことばの数々を見ていると、この1年が甦ってくる。居酒屋で一杯やりながら、ああだこうだとやるネタにはなる。
「STAP細胞」「ゴーストライター」「号泣県議」なんていうのもあったなあ
「とくダネ!」真っ先に取りあげた印象深いひと言は「STAP細胞はあります」だった。世紀の大発見と騒がれながらついえたSTAP細胞の会見で、番組リポーターの田中良幸が「STAP細胞はあるんですかないんですか」と発した問いに、理化学研究所の小保方晴子研究員はこう答えた。
司会の小倉智昭のイチ押しはむろんこれ。「『とくダネ!』が引き出したことばだから」
「号泣会見」もあった。野々村竜太郎・元兵庫県議の政務活動費の使途疑惑で飛び出し、映像は世界中に流れた。地方議会議員の不明朗な金の使い道にメスが入るきっかけにもなった。
「ゴーストライター」は耳の聞こえないと言っていた佐村河内守氏の曲を、実は作曲家・新垣隆氏が書いていたという話。「指示されるまま曲を書き続けた私は共犯者です」と告白し、佐村河内氏も「ウソ」を謝罪した。むしろ言葉としては、「偽ベートーベン」じゃないか。
お笑いから出た言葉は少なく、日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」がノミネートされた。意味不明ながら、どうにでも使える。街で聞いたら、「触られたので、ダメよ~ダメダメといいました」などという。
ソチ五輪でスキージャンプの葛西紀明選手が発したのが「レジェンド」。オリンピック7大会連続出場は大記録だが、栄冠には無縁だった男が、40を過ぎてつかんだ「個人で銀、団体で銅」。おまけに結婚までした。