群馬大学医学部付属病院で、肝臓がんなどを治療する腹腔鏡手術をうけた患者8人が相次いで死亡していた。執刀したのは同じ40代の男性医師だ。西村綾子リポーターは「2010年12月から今年6月(2014年)の間に、術後2週間から100日の間に60代から80代の患者さんが死亡しました」と伝えた。
家族にも十分説明せず
腹腔鏡手術は臍の下から直径1センチほどの腹腔鏡を体内に入れ、モニターを見ながら患部を切除する。開腹手術よりも傷跡も小さく、患者の負担も小さいが、突然の出血などもあり高難度の手術だ。肝臓内視鏡外科研究会によると、腹腔鏡による肝臓手術後の死亡率は年間0.07%という。
群馬医大の手術では3つの問題点が明らかになった。野島美久病院長は「患者や家族に十分な事前説明がなかった可能性がある」「手術の前に必要な肝臓の大きさを調べる検査が実施されていなかった」「保険適用外の外科手術を行う場合、院内の倫理委員会に事前申請して審査を受ける必要があるが、8人について申請がなかった」と明らかにした。
専門用語ばかりの説明
キャスターのテリー伊藤「十分な説明が行われていなかったとされていますが、専門医が専門用語で説明されても普通の人にはわからないですよね。病院の倫理委員会とはどういう構成でどんなメンバーが集まっているのかも明らかにされていない。素人には理解不能なことが多すぎ、あすよ」
コメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)「この病院は周囲から袋叩きのような状態になっているが、1つの医療に対する批判は社会に対する大きな影響があります。そのことを病院側も医師も自覚すべきですよ」
本当にこれだけか?