錦織圭「みなさんありがとう。今年の5位という結果を誇りに思います」

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   最後はダブル・フォールトだった。ネットに歩み寄った錦織圭選手(24)はノバク・ジョコビッチ(27)との握手も力なかった。錦織の輝かしいシーズンはちょっとさびしく終わった。

勝ちを意識?ミス連発で完敗ジョコビッチ戦

   ジョコビッチは過去2年間、室内コートでは無敗の30連勝だ。この日の準決勝でも、その勢は続いていた。第1セットはわずか23分、1-6でジョコビッチが制した。各地のカフェで見守るファンからもため息がもれた。しかし、ここから錦織が反撃する。

   第2セットは見違えるような動きで多彩なワザを連発し、6-3でセットを奪った。今年のATPツアー・ファイナルで、ジョコビッチは1度もセットを落としていなかった。錦織のジョコビッチとの対戦成績は2勝2敗。記憶に新しいのは9月の全米オープン準決勝だ。4時間を超える接戦の末に破った。それも絶好調の相手に勝ったのだった。今季、錦織はファイナルセットまでもつれた試合の成績は21勝2敗、勝率は9割を超える。だれもが全米オープンの再来を信じた。

   しかし、そうはならなかった。ミスの連発で流れを自ら潰す展開になり、1ゲームもとれない0-6で完敗した。錦織の熱血師匠の松岡修造は「ボクも勝つと思っていたんですけどね。圭も勝つと思ったんでしょう。だから負けた。大きなワナがあった」という。

   それは第1ゲームのことだ。2度のブレークチャンスをミスで潰してゲームを奪われた。「第2セットからのテニスが崩れちゃったんですね。自分で崩した」と松岡はいう。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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