日テレ内定取り消しの笹崎里菜さん「口頭弁論」ホステスは清廉じゃないのか

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   学生アルバイトでホステスをやったのがアナウンサーにふさわしくないと内定を取り消された女性が、日本テレビを訴えた裁判の第1回口頭弁論がきょう14日(2014年11月)に東京地裁で行われた。「ホステスは清廉じゃないのか」と職業の貴賤にもかかわる論争にもなりそうだ。

研修も受けていたのに「アナウンサーにふさわしくない」

   訴えたのは東洋英和女学院大4年生の笹崎里菜さん(22)で、昨年9月に日本テレビにアナウンサーとして採用内定を受けた「女子アナの卵」 だった。ところが、ホステスのアルバイト歴を申告したところ、内定を取り消された。笹崎さんは「入社する権利がある」と先月9日、日本テレビを訴えた。

   日テレは裁判についてコメントしていないが、「週刊現代」によると「日テレとして、傷がついたアナウンサーを使える番組はないという判断となった」という。

   笹崎さんは大学1年生のとき「2011年ミス東洋英和」に選ばれ、大学のミスコンや読者モデルとしても活躍してきた。3年生だった昨年9月、日テレ主催のアナウンサー体験セミナーにも参加した。

   訴状によると、その際に「来年の採用選考の練習になるから」と「学歴」「職歴」などの記載を求められたが、詳しい説明もなく、すべてのアルバイト歴は書かなかった。1週間後、役員面接と本試験があったが、漢字テストの結果は思わしくなかった。

   ところが、採用担当者から「漢字の読みの問題の答えを下から読んでごらん」といわれ、読み上げると「あな うん す ぶもん ない てい」となった。

   「日本テレビは、漢字が苦手ではあるが、負けず嫌いで素直な性格に期待し、坂崎里菜さんを2015年度入社のアナウンサーとして内定します」という採用内定通知を渡され、その後、研修などを受けていた。

   ところが、ある一言で事態が急変した。3月、人事担当者に「以前、母の知り合い筋の小さなクラブで短期間アルバイトをしていたことがありますが、大丈夫なのでしょうか」と聞いた。担当者からは翌日「大丈夫」と報告があったが、4月初め「クラブでホステスをしていた貴殿の経歴は、アナウンサーに求められる清廉性に相応しくない」と、内定辞退を求める文書が送られて来た。

   笹崎さんが辞退しないと答えたところ、5月末に内定取り消しの通知が来たという。笹崎さんは訴状の中で「ホステスが清廉性に欠けるというのは、職業に不当な貴賤の別を見る驚くべき主張」と主張している。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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