世界王者を決める今季最終戦「ATPワールドツアー・ファイナル」の1次リーグB組の上位2人に錦織圭(24)とスイスのロジャー・フェデラー(33)が決まった。
錦織は対戦相手だったカナダのミロシュ・ラオニッチ(23)が太もものケガで棄権し、急きょ対戦相手となったダビト・フェレール(32)を4‐6、6‐4、6-1で下し通算2勝1敗とした。
「完璧に近いプレーができたと思います」
フェレールとの戦いが終わって錦織は「タフな試合でした。1セット目はよくなかったんですけれど、2セット目からはダブルフォルトもあったが、乗り越えられました。ファイナルセットは自信をもって完璧に近いプレーができたと思います」とホッとした表情だった。 このあと、フェデラーがイギリスのアンディ・マリー(27)を6-0、6-1のストレートで破ったため錦織のベスト4入りが決まった。
準決勝の錦織の対戦相手はA組のセルビアのノバク・ジョコビッチ(27)とチェコのトマーシュ・ベルディハ戦の勝者になる。元アマチュアテニス選手の石井大裕アナによると、「ジョコビッチとの対戦が濃厚」という。ワールドツアー・ファイナル3回優勝、全豪オープン4回優勝、ウインブルドン2回優勝の実績を持ち世界ランキング1位だが、錦織とは2勝2敗だ。
石井が師匠の松岡修造(日本テニス協会強化副本部長)に聞くと、こんな答えが返ってきた。「ジョコビッチは間違いなく飛びぬけている。だけど、きょうのフェレール戦のファイナルセットだったら十分勝つチャンスはあると思います。だって打てば入るんですから...」
キャスターの齋藤孝「ファイナルセット見てましたが、超絶的プレーでしたね。あれでいけば大丈夫」