打ち上げから10年がかりで、欧州宇宙機関が打ち上げた探査機「フィラエ」が地球から約5億キロ離れたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着した。直径4キロの彗星は時速13万キロ以上の高速で移動しており、着陸計画は困難を極めた。
探査機は今後2日ほどの間に、約10種類の装置を用いて彗星の物質を調査、分析する。地球の生命の謎の一端が解き明かされるのではないかとの期待もある。
専門家「46億年前の太陽系の姿とどめている」
国立天文台の縣秀彦准教授「彗星の表面は46億年前の太陽系の姿とほぼ同じだと考えられています。はるか過去に戻って、そこでなにが起こって現在地球に生命がいるのかがあきらかになる可能性があります」
「モーニングバード!」では探査機が着陸の際にバウンドしたため写真などのデータを送れない状態にあると伝えられたが、縣准教授は「データは届いているので安心してください」と伝えた。