変哲もないひげ面の白人の写真を前に、司会の小倉智昭が「この男を入国させるなと、入管に寄せられた署名が3万人にもなりました。いったいこの男、何者なのでしょうか」と目隠しをとると、「デート・コーチ」とある。なんのこと?
ナンパの仕方を伝授するセミナーを世界各地で開いている男で、ジュリアン・ブランクという25歳のアメリカ人だ。小倉が「相当評判が悪い」と言うように、あちこちでトラブルになっている。
オーストラリアはビザ剥奪して国外退去!「女性を物扱い」
イギリスの一般紙「ガーディアン」も「ビサを与えないように」という英国政府への訴えを伝えている。この男は「デート・コーチ」を自称して、「ブートキャンプ」という名のセミナーを開く。「ブートキャンプ」といえば、かつて人気だった軍隊式エアロビだが、これをナンパに応用しようとでもいうのか。参加費は約23万円とえらく高い。
アメリカの「ワシントン・ポスト」紙が伝えるセミナーの内容は、「女性に下着を脱がせる男らしさを開発する方法」「女性に『一緒に寝たい』といわせる方法」「美女を1日でナンパする方法」などのタイトルが並んでいる。
今月10日(2014年11月)には、オーストラリア・ビクトリア州警察がセミナーを中止させ、政府もブランクの滞在ビザを剥奪して国外退去にしている。その理由は「非常に攻撃的で平安を乱す」「女性を物のように扱っている」というのだった。カナダでも入国拒否の動きが伝えられている。
15日に日本でもセミナー「『ピカチュウ』連呼する白人男にイチコロ」
日本ではある動画が問題になっていた。「フートキャンプで教える東京でのナンパ術」というもので、「白人男はやりたい放題!!」 だとして、「『ピカチュウ』『ポケモン』と連呼すれば成功」「『たくすぃあー(タクシー)』など変なアクセントを使えば成功」「女の子の頭をつかんで体の一部に押し付ければ成功」などとある。
小倉「日本人女性をバカにしてる。六本木で女性の頭を股間におしつけて、『ポケモン』というと笑ってる。だからやり放題だっていうんでしょ」
梅津弥英子アナ「これに参加する人がいるんでしょ」
小倉「こんな男、入れる必要はない」
笠井信輔ニュースデスクが「犯罪者ではないので、どの国も困っています」と、これまでセミナーが開かれた国を並べたら、アメリカはもちろんだが、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、イギリス、オランダ、チェコ、フランスとある。
この15日には日本での開催が公表されていて、冒頭の「入国させるな」という話になったのだ。ネットを中心に署名活動が始まり、3日間で3万2588人になり、おととい10日に入国管理局に提出した。けさ12日午前7時半までに4万4267人になったという。
笠井「入管も『この人を入国させるな』という署名運動は聞いたことがないと言っています。だから(阻止は)難しいかもしれない」
小倉「成田へ行って『ポケモン』『ピカチュウ』といいながら、クビを締めてやりましょうか。ホントそう思いますよ」
しかし、こういうバカが出てきたのも、それでナンパされちゃった女たちがいたからだろう。入国させておいて、女がだれひとりなびかない、場合によっては110番というのが一番の薬だろうが、女にもバカがいるからなぁ。