デマ専門サイトがニセ北朝鮮ニュース「わが国の宇宙飛行士が太陽に着陸した」
そしてもうひとつ、「北朝鮮の宇宙飛行士が太陽に着陸した」というバカバカしいニュースもあった。ネットに載った北朝鮮のテレビ画面風の「画像」に、「朝鮮中央通信」をかたって「北朝鮮の飛行士が太陽に着陸して帰還し、金正恩が出迎えた」という文章がついていた。本物の「朝鮮中央テレビ」は重大ニュースのときはチマチョゴリの女性アナが登場するが、ニセものは背広姿の男性だった。
はじめからおふざけのウソニュースなのだけれど、流したのはアイルランドのデマ専門のサイトだ。今年1月からじわじわと広がって、10か月かかってようやく170万人が閲覧したという。専門家によると、ウェブサイトのビジネスは、閲覧によって広告収入が入る。内容の真偽よりも、いかに見てもらうかが重要なのだ。
竹田圭吾(「ニューズウィーク日本版」編集長)「太陽に着陸なんて、1秒でも信じたら、自分の知能を疑わないといけない」(笑い)
小倉「北朝鮮というから、そのいい加減さが面白いから見ちゃうのかもしれない。でも、広告収入のためにデマを流しても罪にはならないのかね」
竹田「カルキンのケースも、これまでもジャッキー・チェンさんとか何度もやられてるんです。そういうものに対する免疫もつけていかないと...」
だまされる方がバカ、というのがネットの法則だ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト