<イコライザー>
デンゼル・ワシントンの「必殺仕掛人」昼はホームセンターのおじさん、夜は一転凄腕元CIA

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「いよ、待ってました」思わず声かけたくなる痛快さ

   デンゼル・ワシントン演じるマッコールは昼間はみんなに頼られる良いおじさんで、元CIAのトップエージェントなんて誰も気づいていない。眠っていた正義感が少しずつ目を覚ましていくのだが、その段階が実に丁寧に描かれ、アジト襲撃シーンは「李よ、待ってました!」と思わず声を掛けてしまいそうだ。

   マッコールはその場にあるものを武器に戦うのだが、これにはジャッキー・チェンもびっくりだろう。夜の仕事が終わると、何食わぬ顔で昼の仕事に戻っていく。まあ、必殺仕掛人といったところか。

   無敵のマッコールに対抗するマートン・ソーカスの「THE悪役」的な妙演もすばらしい。最後の直接対決はまさにプロVSプロ、実力ほぼ互角。しかし、勝負の分かれ目になるのが...。最後まで関係してくる布石が丁寧に積み上げられ、アクションの凄味を引き立てている。

   PG-12に指定されているくらいだから多少のエグい描写もあるけれど、見終わって残っているのは「美しさ」。80年代のテレビドラマのリメイクものというだけあって、続編も作りやすいだろう。シリーズになる予感大!(全国公開中)

野崎芳史

おススメ度☆☆☆☆

姉妹サイト