ベルリンの壁崩壊から25年『新たな冷戦』!プーチン「アメリカの一極主義がすべての原因」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

ロシア下院議長の皮肉「日本はもう少し(米国から)自立できるのではないか」

   インタビューに応じたプーチン氏側近のセルゲイ・ナルイシキン下院議長も明快だった。

「アメリカは世界のあらゆる場所に介入して、自分たちに都合のいい混乱を作り出す。ウクライナで起っていることがそれだ。アメリカはウクライナ人をゲームのコマに使っている。(だから)住民は祖国ロシアに戻りたかったのだ。クリミア編入を見直すことはない」

   クリミア問題で西側はロシアに制裁を課した。しかし、この25年間に深まった経済の相互依存関係は、ことを複雑にしている。ロシアも物価高騰で苦しんでいるが、ドイツも天然ガスのストップなどがこたえている。どちらもとことん傷つくのを避けたいのが本音である。ただ、新たな秩序の形は見えてこない。

   ナルイシキン氏は「協力関係回復には対話しかない」という。「歴史を見ても、ロシアを外から脅かしても無駄だ。圧力にロシアは結束する。今回の制裁では、どの国が政治的に独立しているか、誠実かそうでないか、圧力に操られるかが見極められたのは収穫だった」と話した。そして、「日本はもう少し自立できるのではないか」と皮肉った。

   ベルリンの壁の崩壊と冷戦終結は経済で東側が白旗を掲げた結果だった。それから25年経って、いまウクライナはロシアとの国境に新たな壁を作っている。なんという不毛。25年は長過ぎて、冷戦40年の不毛を忘れさせてしまったらしい。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2014年11月06日放送「ベルリンの壁崩壊から25年② 『新たな冷戦』は避けられるか」)

姉妹サイト