今後は弁護士と本裁判の準備
問題は防犯カメラの映像やアリバイではあるまい。冨田は記者席に座ったのか、カメラに触ったのかだろう。怪しい人物に触られた場所は記者席だったのかもはっきりしない。選手生命に関わる問題なのに、「韓国に残されるのが怖かった(ので認めた)」では、小学生以下といわれても仕方あるまい。
日本オリンピック委員会(JOC)の平真・事務局長は会見して、「袋に入れているところが確認できたというのがスタートだった」と、防犯カメラの映像で冨田を確認したことを認めた。従って、処分も撤回しないという。
司会の小倉智昭「水泳でメダルが出る中、彼はとれなかった。そんなときに『Japan』のユニフォームを着た選手がカメラを盗めるかと、ずっと疑問に思っていた」
取材した森本さやかレポーター「急性ストレス反応があるということで、涙ぐむこともありました。体重も4、5キロ落ちていいましたね」
森本によると、事件発覚直後に韓国でJOCが事情聴取したときも、冨田は「やっていない」と言っていたので、JOCは「それなら当局と裁判をしよう」と弁護士リストを用意したが、冨田が断ったという。事態をわかっていなかったのだろうが、JOCもそれでよしとしたのはもう見限っていたということになる。
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「不可解ですよ。みな言うことが違って、薮の中ですね。JOCも(テープを)見た人が会見すべきでしょう」
笠井信輔ニュースデスク「防犯カメラの能力テストでは、(映像は)はっきりしなかったんですが、JOCはこれについて触れていません。また、彼が社員だったスポーツ用品メーカーから『しゃべるな』といわれて、これまでしゃべれなかったとも話しています。でも、もうメーカーの後押しはありません」
小倉「クビになっちゃったんでしょ」
みんなが韓国警察を信じたということか。メダル級の選手を蹴落とす最も簡単な陰謀とは考えられないか。冨田と弁護士はこれから裁判の手続きに入るという。