ポテトチップスはがんになる?ジャガイモ高温で揚げると発がん物質アクリルアミド
さて、『週刊現代』で「ポテトチップス」はがんになると警告している。私は気付かなかったのだが、この10月に内閣府の食品安全委員会はポテトチップスなどに含まれる化学物質アクリルアミドは遺伝毒性を有する発がん物質だと正式に発表したというのだ。
食品安全委員会の姫田尚事務長がいう。<「我々は11年から、ポテトチップスやフライドポテトに含まれる化学物質アクリルアミドについて調査を行い、その結果アクリルアミドには『発がんの可能性がある』という判断を下しました」>
アクリルアミドとはどんな物質なのか。週刊現代によれば、本来は地下工事の際に使われる土の凝固剤、ガラス繊維などの接着剤、アクリル系塗料の原料などに使われる化学物質で、「劇物」に指定されているそうだ。02年にスウェーデン政府がストックホルム大学と共同で行った研究の結果、ジャガイモなどの炭水化物を多く含む食品を高温で揚げたり焼いたりした際に、アクリルアミドが生成されると発表し、世界中に衝撃を与えたそうだ。
すでに、動物実験ではアクリルアミドを摂取し続けたラットに高確率で甲状腺がんや精巣がんが発生することが確認されているという。
これにより、ヨーロッパではポテトチップスの売り上げが激減した。ポテトチップスは180度以上の高温で揚げないと食感や旨味が出ない。だが、アクリルアミドは高熱であればあるほど生成されやすい。
ポテトチップスの大手メーカー「カルビー」の総売り上げの約34パーセントをポテトチップスが占める。日本スナック・シリアルフーズ協会の担当者がこう語る。<「低減措置をやりすぎると味や風味が落ちてしまい商品が売れなくなってしまうという問題もメーカー側は抱えているんです」>
映画鑑賞や野球観戦にポテトチップスは欠かせない。さて困った。タバコのようにポテトチップスにも「あなたの健康を害する恐れがあります」と記載されるようになるのだろうか。それともそんなことは気にせず食べ続けますかな。