夜空を飛ぶ一筋の光がきのう3日(2014年11月)夕方、九州各地で目撃された。北東から南西へ流れる光のかたまりが映像にとらえられ、大騒ぎになった。福岡県で車載カメラがとらえた映像には、右上から左下に光のかたまりが流れている。運転していた男性は「最初はUFOかと思った。燃えて流れていった」と驚きを語っている。
同じころ、福岡空港のお天気カメラもこれをとらえていた。映像を拡大すると、強い光が尾を引きながらまっすぐに飛んでいる。北九州市でもカメラにはっきりと映っていた。佐賀や熊本でも目撃情報が寄せられた。いったいなんだったのか。
小惑星が落下し爆発
宇宙観察のアマチュアネットワーク「日本スペースガード協会」の高橋典嗣理事長は「火球ですね」と見た。小惑星のかけらが大気圏に突入し、大気との摩擦によって光るのが火球だ。ほとんどが地上に達する前に燃えつきる。地上に落ちたものが隕石である。
昨年(2013年)2月にロシアで隕石が落下して1000人以上がけがをした。突入時には直径17メートル、1万トンあったといわれる。
高橋理事長によると、小惑星は火星と木星の間にあって、直径10メートル以上のものだけで少なくとも70万個と推定される。今回目撃されたのは、大きくても直径1メートルで、「もっと小さいかなあ。その規模では地上に落下しません」と話す。燃えたのは上空40キロあたりの成層圏で、消える瞬間にちょっと爆発したかもしれないという。
キャスターのテリー伊藤「小さいのは地球に結構来るということですか」
リポーターの阿部祐二「可能性はあるので、高橋さんたちは監視しているそうです」
ロバート・キャンベル(東大教授)「ロシアの記憶が残っています。早期発見に地球レベルでの協力が必要ですね」
司会の加藤浩次「今回は見た人が多く、怖いっということになった。(燃えて)問題なくてよかった」