小渕優子・前経産相の後援会などの不明朗な資金問題で、東京地検特捜部はきのう30日(2014年10月)、小渕氏の元秘書宅や事務所などの4か所で家宅捜索した。野党はもちろん、与党内からも小渕辞任の観測が出てきて、安倍内閣は対応に追われている。
与党からも「議員辞職論」知らなかったでは済まない...
父親の小渕恵三・元首相からの秘書だった群馬・中之条町の折田謙一郎元町長は「政治資金報告書を作成して提出したのはわたし」と町長を辞任しており、捜索は折田氏を中心に行われた。地検は29日には折田氏から任意で事情聴取していて、政治資金規正法違反での立件に自信をもったと見られる。
容疑は小渕氏の後援会が主催した「観劇会」の収支で、2000万円を超える食い違いがあった。政治資金規正法の「虚偽記載」に当たるが、有権者への「寄付」となると公選法違反の可能性もある。小渕氏はこれらを「全く知らなかった」と説明している。
政治資金の使途をめぐっては、宮沢洋一経産相、西川公也農水相、江渡聡徳防衛相、望月義夫環境相ら複数の閣僚にも問題が浮上している。きのうの衆院予算委で野党の追及に安倍首相が声を荒らげる場面もあった。
そんななか、小渕氏の議員辞職の観測も流れはじめた。所属す額賀派の額賀福志郎氏は強く否定し、小渕事務所も「誤報だ」と反論するなど騒然としてきた。地元有権者の意見も「議員を辞めるべき」「大臣辞任で責任はとった」と分かれている。
若狭勝弁護士「政治資金規正法違反の見通し立った」
司会の小倉智昭「国会開会中なのによく家宅捜索に入ったなと思いますね」
東京地検特捜部の元副部長の若狭勝弁護士は「私の予想より早いですね。折田さんの政治資金規正法違反は問えるという見通しがたったこと、証拠隠滅の恐れがあるということからでしょう」と見る。
小倉「発覚から時間が経っているから、証拠隠滅もできたのではないですか」
若狭「大きな(使途不明)以外にも残っている可能性があります」
小倉「小渕さんは辞めた方がいいと思いますか」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「しがみついてゴタゴタするよりも、先のことを考えると一度辞めてすっきりするのもいいかも」
笠井信輔ニュースデスク「辞職の観測を小渕事務所が否定したあとも、まだ辞職の観測が消えません。何か大きな力が働いているのかな」
小倉「来週くらいには決着がつくんでしょうか...」