「日朝拉致問題協議」北朝鮮側がん首揃えて時間稼ぎ!都合いいとこだけテレビOK

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   拉致問題調査の確認のためピョンヤンで行われた日朝協議はきのう29日(2014年10月)に終わった。初めて北朝鮮の特別調査委員会の顔ぶれが明らかになったが、2日間で許されたテレビ撮影は16分30秒。ここから北朝鮮の思惑が読みとれるという。

被害者家族「もっと強い態度取ってほしい」

   拉致問題再調査は5月の合意では「夏の終わりか秋のはじめ」には現状報告があるということだったが、北朝鮮は延期を通告しピョンヤンでの協議を呼びかけてきた。被害者家族の間には向こうのペースに乗せられると警戒感が強まったが、安倍首相がそれを押し切って受けたものだった。

   外務省の伊原純一・アジア太平洋局長らが訪朝し、特別調査委の責任者と初めて顔を合わせた。これに誰が出てくるかが注目というのもバカにした話だが、ともあれ28日の協議では徐大河(ソ・デハ)委員長以下が初めてカメラの前に姿を見せた。朴永植(パク・ヨンシク)副委員長が行方不明者・日本人妻担当、金明哲(キム・ミョンチョル)氏が拉致被害者・遺骨担当で、いずれも軍服姿だった。

   まず伊原局長が発言した。「特別調査委が発足し7月から調査を開始してすでに4か月が経ちました」といったところで、北朝鮮側はテレビカメラに「出てください」と退席を迫った。伊原の「拉致問題が最重要課題だ」という日本側がもっとも強調したい発言はカメラなしになった。協議冒頭の撮影時間はわずか6分50秒だ。

   2日目の29日は予定になかった冒頭撮影が許可された。しかし、カメラの前で北朝鮮側が話したのは遺骨調査の進行状況だった。これに9分43秒。拉致に関する発言部分はなし。拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表は「拉致が後回しになるようだったら、もっと強い態度をとってほしい」と、予想した通りといわんばかりだった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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