リポーターの岸本哲也が雪に覆われた青森・酸ヶ湯温泉にいた。雪かきの真似事をしてみせて、「(下手くそなのは)九州の人間なんでね」と笑いをとる。今年一番の寒気に見舞われたきのう28日(2014年10月)、北海道から北関東まで各地で初雪となった。気象庁が出した予報は暖冬傾向というのに、雪が多いかもしれな いという。
この寒さはきょうまで。あすから寒暖の差大きく...
暖冬だった09~10年には九州でも大いに雪が降った。03~04年には青森などで降雪記録が出た。97~98年は首都圏に大雪が降った。暖冬なのに雪が降る原因は低気圧だ。
寒い冬は寒気が日本列島を覆うので、雨や雪をもたらす低気圧は列島南岸を通り過ぎる。ところが、暖冬だと寒気の張り出しが北に後退するため、低気圧が列島の上を通過することになる。5メートル66センチという日本の積雪記録を持つ酸ヶ湯温泉では、おとといからきのうにかけて初雪が26センチ積もった。岸本「いま積雪は30センチを超えてます。まだ紅葉が残っていて両方楽しめます」
司会の小倉智昭「これが根雪になるようだといろいろ影響もありそうだね。暖冬なんでしょ?」
気象予報士の天達武史「暖冬だと普段は雪が降らない太平洋側で雪が降るんです。今の寒さはこれが底で、これからまた温かくなりますが、寒暖の差が大きくなります」
きのうの東京はその差が6.4度もあって、みんな着るものもばらばらで、薄着で震えてる人も多かった。最低気温が13度だったけさの渋谷の様子をみると、お巡りさんも上着を着たり着なかったりだ。
去年は山梨で集落孤立、成人式ベチャベチャ
天達は「この2シーズンの大雪が気になってる」という。昨年は山梨で普段雪のないところに1メートルも積もって集落が孤立した。成人式の日に横浜で2時間で10センチも積もって、晴れ着の成人が大いに難儀した。
小倉「爆弾低気圧だね」
天達の解説によると、この2シーズンは温暖化の影響か、春先のような暖気が真冬に流れ込んできて寒気とぶつかるところに、爆弾低気圧が通るというパターンになっているという。これが大雪。今年もそうなりはしないかというのだ。
小倉「夏もそうだし、気象が変わってきているから、慣れないといけない時代になったのかも」
深澤真紀(コラムニスト)「備えないといけないかもしれませんね」
とはいっても、東京には除雪車なんてない。家にはシャベルさえないのだから、せめて滑らないクツを用意するか。クルマも雪の時は乗らないこと。