きのう27日午後(2014年10月)、羽田空港に到着したカナダ国籍のジャーナリストに発熱症状があり、エボラ出血熱に感染している疑いがあるとして、東京・新宿の国立感染症研究所の隔離病棟に搬送された。検査の結果、陰性であることが厚生労働省から発表された。
男性はエボラ出血熱の流行地域であるリベリアに10月中旬まで2か月間滞在し取材に当たっていた。流行地域で活動するジャーナリスト、NPO、医療関係者が感染拡散の原因になる危険が指摘され始めた。
流行地で活動しながら不十分な防護策
厚労省の元医系技官の木村盛世氏はこう話す。「今回のケースは非常に重要なことを示唆しています。ジャーナリスト、NPOが非常な危険な流行地に多く入っていますがが、こういう人たちが十分な防護策を取っているかはなはだ疑問です。報道の自由などとの兼ね合いもあるが、規制を国際的に話すべき時期ではないでしょうか」
舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「米国で(現地から帰国した)医療関係者を差別するなという動きもあって、すごいデリケートな問題ですが、ちゃんと線を引かないと、医療関係者やジャーナリストからどんどん広がる可能性は誰がどう見ても大きいんじゃないですか」