秋場所で新入幕で13勝をあげ旋風を巻き起こした逸ノ城(21)が、きのう27日(2014年10月)に初めてまげを結い披露した。鏡を見て「結構似合いますね」とご満悦だ。報道陣から「ザンバラの時より若く見えますよ」といわれ、「本当ですか。ありがとうございます」。湊部屋のおかみさん三浦真さんもカメラを構えて「ミーハーになっちゃった」
馬に乗ってゲルで移動して猛獣に追いかけられて鍛えられた足腰
きのう発表された九州場所の新番付では、前場所の前頭十枚目から小結を飛び越して西の関脇になった。これは昭和・平成で最速。まあ当然だろうが、本人は「ちょっとびっくりしました。ここまで上がるのかと思って」
そもそも、新弟子検査からわずか1年だ。初土俵から5場所目で2大関と横綱鶴竜に土をつけた。金星も史上最速。千秋楽まで優勝争いに残って、三賞をダブル受賞した。
横綱白鵬も「顔つきから体つきから本当の怪物がきたな」という。モンゴル出身でも遊牧民の出というのは初めてだ。幼い頃から馬に乗って、ゲルを移動して、夜は猛獣を警戒してたなんて話もある。足腰もそこで鍛えられたのだという。
高校時代を過ごした鳥取城北高校の相撲部の石浦外喜義監督は、「強い精神力もあるし、意外と図太いのかもしれない」という。抜きん出ていたのはメシの量と肉が好きなこと。「肉ばっか食べますね」と本人も話す。
白鵬「九州場所で活躍したら本物だな」
司会の小倉智昭「先場所はホント強かったからね。あわや優勝かと思ったもん」
相撲記者の横野レイコが「ホント、優勝したら100年ぶりでしたものね」と興奮してる。「次が正念場。白鵬関も『今場所活躍したら本物』といっています。研究熱心ですしね。自然児だし」
小倉「初日から強い人と当たっていくわけだからね、関脇は」
中江有里(俳優)「見た目は怖いけど、キャラクターは可愛らしい感じでユーモアもありますよね。そのギャップがいいなぁと思って...」
小倉「こういう強い人が出てくると、どこの人でも面白い」
竹田圭吾(「ニューズウィーク日本版」編集長)「サイズが大きいから豪快ですよ。個性が強い力士が多くなると相撲全体が面白くなりますね」
九州場所は白鵬も記録がかかる。大鵬に並ぶ32回の優勝だ。
小倉「それを阻むのが逸ノ城だったりして。ただ、遠藤がちょっとかすんじゃったね」
横野「悔しいと思ってるんで、やってくれるかと思います」
そうこなくっちゃね。